【アジア競馬会議】ムチの回数制限にルメールが提言「検討の必要ある」「不満に感じます
アジア競馬会議(ARC)のビジネスセッション1日目が28日、北海道札幌市のコンベンションセンターで行われた。
3日間に分けて9つのテーマが論じられる。騎手の声を題材としたエキシビションセッションにはJRAを代表して武豊騎手(55)、クリストフ・ルメール騎手(45)が登壇した。
2人の騎手は世界で厳格化されるムチの使用回数制限に提言をした。
ルメール騎手は「テクニックも、ムチの仕様も良くなってきた一方で不満を感じます」と切り出した。父も騎手。家族の背中を追うように、自身も騎手の道を歩み出した。
「馬の福祉も大事だと思っている」とした上で「5回以上使うと、犯罪者のような扱いを受ける。そう思うとイライラしてしまいます。いろんな人が適切なことを頑張っているし、イメージも大事にしないといけない。ただ、一番の大きな問題がそこかというとどうか。この規制については検討していく必要があります。外国に行くときに馬場、言語、体重ではなく、一番の懸念がムチです。何回OKなのか、いくら罰金を払うのか、騎乗停止になってしまうのか、まず確認しないといけない。そこが不満に感じます」と苦言を呈した。
武豊騎手もルメール騎手の意見に同意した。
武豊騎手は「正直な話、今のムチのルールに関しては満足に感じている人は少ないと思います。ムチを使うことにはいろんな意味合いがあります。例えば、ゴールまで真っすぐ走らせる、安全のために使うこともありますし、そこで騎乗停止になるのは不満に感じることはあります。これ以上ムチの回数が減らされることは望んでいません。おそらくほとんどのジョッキーがそうだと思います」と本音を漏らした。
ムチは加速を促すだけではなく、危険防止や真っすぐ走らせるための道具。JRAでは23年までは連続のムチ使用回数が10回とされていたが、24年より5回に変更。
より厳しいルールとなっている。ルメール騎手は「(直前のビジネスセッションでは)教育とストーリーテリングが必要だという話がありました。そこが大事。若い騎手に適切な使い方を教える、裁決委員も適切な判断ができるのか。もちろん一般市民の方々も、です。われわれホースマンはできるだけケアしています。馬をムチで打つことは、馬に痛みを与えることではなく、真っすぐを走らせるなどのサインを出すことです。そういうことをみなさんに周知していけばいいと思います」と訴えた。
引用元: ・【競馬】ムチの回数制限 ルメールが提言「5回以上使うと犯罪者のような扱い受ける」 武豊「これ以上、回数減らされることは望んでない」 [冬月記者★]
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